自助論 全エピソードまとめ

自らを律し、成功を勝ち取ってきたサッカー日本代表の本田圭佑選手。彼の愛読書であるサミュエル・スマイルズの自助論の全エピソードを掲載しています。

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「世間」という学校にしっかり学ぶ

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●努力を続ければ非凡さを手に入れることが出来る

地質学者ヒュー・ミラーは、「私が唯一正しい教えを受けたのは、世間という学校である。そこでは“艱難(かんなん)辛苦(しんく)”という厳格で高貴な教師にめぐりあった」と述べている。

努力の途中で手を抜いたり、つまらぬ口実を設けて仕事をさぼろうとしたりすれば、失敗は火を見るより明らかだ。どんな仕事でも、それを避けられないものと考えればやがて手際よく気楽にこなせるようになる。

勤勉という習慣も、他の習慣と同じように時がたつにつれて楽に身についてくる。だから、平凡な能力しかなくとも一度に一つのことのみに集中してやり通せば、大きな成果が上がるはずだ。

ファウエル・バクストンは、平凡な素質にもかかわらず非凡な努力をする人間に信頼を置いていた。それは、彼自身「なすべきと悟ったことは、全力をつくしてこれを行なえ」との聖書の教えを理解していたからである。また、彼は自分の成功について、一度に一つのことに全力で立ち向かったおかげだとも述べている。

真に価値ある目標は、勇猛果敢に取り組まなければ成就できるものではない。人間の成長はひとえに、困難と闘おうとする意志の力、すなわち努力いかんにかかっている。一見不可能と思えることの多くが、努力によって可能となるのを見るにつけ、われわれは大きな驚きを禁じ得ない。

強く期待する気持ちがあれば、それだけで可能性は現実に転化する。強い願望は、われわれが何かを成し遂げるための先触れとなる。ところが、臆病で優柔不断な人間は、最初から何ごとも自分には不可能だと思いこむため、何一つ成就することができない。

フランスの若き将校は、つねづね部屋の中を歩き回りながら「いつかきっと陸軍元帥になってみせるぞ」と叫んでいたという。青年将校のあくなき願望は、やがて現実の成功もたらす。後年、彼は司令官に昇進して名をはせ、さらに念願のフランス陸軍元帥となってその生涯を終えるのである。

 - 5章 - 意志と活力