自助論 全エピソードまとめ

自らを律し、成功を勝ち取ってきたサッカー日本代表の本田圭佑選手。彼の愛読書であるサミュエル・スマイルズの自助論の全エピソードを掲載しています。

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凡人を大人物に変える「一時間」の差

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●確固とした目標に向かってねばり動く勤勉に歩んでいこうとする姿勢が重要

わずかな時間もムダにせず、こつこつと努力を続ければ、積もり積もって大きな成果に結びつく。

毎日一時間でいいから、無為に過ごしている時間を何か有益な目的のために向けてみるがいい。そうすれば、平凡な能力しかない人間でも必ず学問の一つくらいはマスターできるようになる。

そしてどんな無知な人間でさえ、十年もしないうちにみちがえるほど博識の大人物に変わっていくはずだ。

時間は、学ぶべき価値のある知識を吸収し、すぐれた信念を養い、よい習慣をしっかり身につけるために使われるべきである。実りのない生活を続けて時間を浪費するなど断じて許されない。

●細かい時間の使い方

医師メイソン・グッドは、往診のためロンドンの通りを馬車で駆けめぐっている最中にも、車中で古代ローマの詩人ルクレチウスの翻訳にいそしんだという。ダーウィンも同じように馬車で患者の家を回ったが、メモ用紙を欠かさず持ち歩き、心に浮かんだアイデアをその場で書き留めるよう心がけた。

楽師チャールズ・バーニーがフランス語とイタリア語を習得したのは、弟子のもとへ音楽のレッスンに行く馬の鞍上であったし、詩人カーク・ホワイトがギリシア語を勉強したのは、勤めていた法律事務所への行き帰りの道だった。

アメリカの言語学者エリヒュー・バリットも「私が成功したのは天賦の才ではない。日々のわずかな時間を有効に利用できたためだ」と述べている。彼は生計を得るために鍛冶屋職人として働きながら、古今の一八の言語と二二のヨーロッパ方言をマスターしたのである。

 

 - 3章 - 人生の転機を生かす力