自助論 全エピソードまとめ

自らを律し、成功を勝ち取ってきたサッカー日本代表の本田圭佑選手。彼の愛読書であるサミュエル・スマイルズの自助論の全エピソードを掲載しています。

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ベンジャミン・フランクリンの教え「絶対に借金はするな!」

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●絶対に金を借りてはいけない

からっぽの袋はまっすぐに立たない」ということわざがあるが、これは借金のある人間にも当てはまる。

また「嘘は借金の背中に乗って旅をする」といわれるが、実際のところ借金がある人はなかなか正直になれない。金を借りると、貸し主に支払い延期のいいわけをひねり出さねばならず、しまいにはつくり話を捏造したりし始める輩もいる。

【参考】
空っぽの袋はまっすぐ立たない」とは:
“An empty bag cannot stand upright.”

ベンジャミン・フランクリンの残した名言。中身のない人が上手くいくことはない、しっかり実のある人が上手くいく、と言ったことを言っています。

嘘は借金の背中に乗って旅をするとは:
“lying rides upon debts back”

これもベンジャミン・フランクリンの言葉。人間は借金をすると、それを隠したり言い訳したりするために噓をつきがちだという、人間の本性を言い表した言葉ですね。

フランクリンはお金について沢山の金言を残しています。
英語サイトですが興味のある方はこちらをどうぞ。

初めて借金をするときは、誰でも必死になって期日までに金を返そうと努力する。だが、一度それがうまくいくと味をしめて、また借りても大丈夫だと思いはじめる。そしてあっという間に借金地獄へ転げ落ち、どうあがいてもそこから抜け出せなくなる。かくして、借金への第一歩は嘘つきへの第一歩となる。そして借金がふくれ上がるにつれ、嘘は新たな嘘を生み出していく。

画家ヘイドンの堕落は、借金に手を染めたその日から始まった。彼は「貧すれば鈍す」のことわざを地でいくような生涯を送ったが、彼の日記のあるページにはこう書かれている。

「借金に追われる生活に足を踏みいれて以来、いまだにそこから抜け出せずにいる。おそらく一生、私はこの泥沼から逃れられないだろう」

彼が金銭問題でどれほど絶望感にさいなまれ、仕事も手につかず、絶えず屈辱を味わいつづけたかは、その自伝を読めば明らかだ。また、海軍に入隊する一青年に宛てて、彼は次のように書き送っている。

「人から借金しなければ手に入らないような楽しみなど、絶対に求めてはならない。断じて金を借りるな。借金は人を堕落させる。金を貸すなとはいわないが、そのおかげで自分の借金を返せなくなるくらいなら、人にも貸すべきではない。とにかく、どんな場合でも絶対に金を借りてはいけない

●借金は自分の破滅を招く

サミュエル・ジョンソンは「若い時の借金は身の破滅につながる」とつねづね主張していた。そして次のような含蓄の深い言葉を残している。

借金を″ちょっと不都合なもの″くらいに軽々しく考えてはいけない。借金は災厄である。貧乏になると、善行をほどこそうにもその手だてを失い、心身ともに悪を拒む力が弱まる。だから、貧乏だけは何としても避けなくてはならない。貧乏を避けるには、とにかく誰からも借金しなければよいのだ。」

″貧乏にだけはなるものか″と決心せよ。手もとにあるものは何でも倹約せよ貧乏は幸福を脅かす大敵だ。それは自由を破壊し、時には美徳をも麻痺させる。つましい生活さえできれば、心には平安が訪れ、他人にも恩恵を与えられる。自らにも救いが必要な人間に他人を救えるわけがない。十分な貯えを得て初めて、人にそれを分け与えられるのだ」

借金を避けるには、金の出入りに絶えず心をくばり、収支をきちんと記録しておくことが肝心だ。哲学者ジョン・ロックは「金の出し入れを几帳面に見張る習慣は、分相応の生活を送るために大いに役に立つ」と語っている。

ワシントンも、金の問題では実に細かなところまで気を使っていた。彼はいつも、自分の資力に見合った正直な生活をしようと心がけた。そしてアメリカ大統領という最高の地位に就いた後も、相変わらず一家の家計簿を詳しく調べつづけていたという。

 - 7章 - 金の知恵