自助論 全エピソードまとめ

自らを律し、成功を勝ち取ってきたサッカー日本代表の本田圭佑選手。彼の愛読書であるサミュエル・スマイルズの自助論の全エピソードを掲載しています。

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ねばり強く努力を続ければ、誰でも人に抜きん出ることができる

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●鉄は熱くなるまで打ち続けろ

教育には、基礎的な体力や健康づくりと同時に精神を使う習慣を養うことも欠かせない。「労働は万事を征服する」という格言は、とくに知識を征服する場合に当てはまる。知識修得に至る道は、勉学に励む人なら誰にでも等しく開かれているし、確かな目標さえあれば乗り越えがたい困難など何もないはずだ。

神は人間を世界に送り出す際、苦労を惜しまなければどこにでも届くほど長い腕を与えた

これは、詩人チャタートンの名言である。勉学においても、ビジネスと同じように熱心な努力が欠かせない。われわれは、鉄を熱いうちに打つだけでなく、鉄を熱くなるまで打ちつづけなくてはいけないのである。

ねばり強く精一杯努力し、どんな機会も逃さず、怠け者ならムダに費やすようなわずかな時間をも十分活用してみるがいい。驚くほど自己修養の成果が上がるはずだ。

たとえばフアーガソンは、高い丘の上で羊の皮にくるまって寒さをしのぎながら空を眺め、天文学を学んだ。エドモンド・ストーンは、庭師の仕事を続けながら数学を勉強した。サミュエル・ドルーも、靴修理の仕事の合い間をぬって難しい哲学を学んだし、ヒュー・ミラーは石切場でその目暮らしの仕事をしながら、独力で地質学の知識を身につけた。

画家レーノルズは、勤勉の効用を心から信じていた。「ねばり強く努力を続ければ、誰でも人に抜きん出ることができる」と彼は主張した。 一見つまらない単調な仕事こそが天才へ通じる道¥であり、際限なく努力すれば際限なく絵の腕も上がる、というわけだ。

卓抜な技量は、努力によってのみ与えられる。すぐれた才能を持っていれば、勤勉がその才能をいっそう高めるだろう。能力が人並みであっても、勤勉がその欠点を補うだろう。努力が正しい方向へ向けられてさえいれば、決して裏切られることはない。努力なしには、何ものも得られない」とレーノルズは語っている。

 

 - 8章 - 自己修養