自助論 全エピソードまとめ

自らを律し、成功を勝ち取ってきたサッカー日本代表の本田圭佑選手。彼の愛読書であるサミュエル・スマイルズの自助論の全エピソードを掲載しています。

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真の人格者を計る″ものさし″

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心の中の鏡に自分が正しく映るように

真の人格者とは、最高の模範的性格を持つ人間である。

真の人格者を意味する「君子」という言葉は、由緒正しい呼び名であり、いつの時代にも地位や権勢の象徴と見なされてきた。

「君子は常に君子であり、困窮や危険に直面するやたちまちその本領をいかんなく発揮する」と、フランスの一老将軍は兵士に語った。君子の強靭な性格は、それ自体が威厳である。だから高潔な精神の持ち主は、君子に対して本能的に恭順の意を表わす。肩書きだけ立派な連中になど頭も下げない人ですら、君子には尊敬の念を抱く。

真の人格者であるかどうかは、服装や生活様式や態度ではなく道徳的価値によって決まる。財産ではなく人柄が、その判断の規準となる。旧約聖書中の『詩篇』には、真の人格者は「まっすぐ歩み、義を行ない、心の真実を語る」と書かれている。

真の人格者は自尊心に厚く、何よりも自らの品性に重きを置く。しかも、他人に見える品性より、自分にしか見えない品性を大切にする。それは、心の中の鏡に自分が正しく映ることを望んでいるからだ。

さらに、人格者は自分を尊ぶのと同じ理由で他の人々をも敬う。彼にとっては、人間性とは神聖にして犯すべからざるものだ。そしてこのような考え方から、礼節や寛容、思いやりや慈悲の心が生まれてくる。

 - 10章 - 信頼される人 - 人格は一生通用する最高の宝だ!